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一病息災 シニアコラム
2024年 4月 03日健康を語る時「息災」という言葉がよく出て来ます。広辞苑によると「仏力で災害を消滅
すること」「身にさわりのないこと」とあり、「無病」は「病気のないこと」です。
「無病息災」は、「病気知らずで健康」という意味で、万人誰もが願うことでしょう。
高齢になっても健康で、楽しく元気に動き回り、寿命が来たなら寝込むことなく、
まわりの人が笑顔で看病してくれているうちに、パタッとあの世へ旅発つ。
これは理想の姿ですね。
しかし、長い人生そうそううまくは行かず、病気知らずだった人が、心臓病や脳梗塞など、
思いもしない大病で急に倒れてしまうことがあります。
昔よりも長生きになったことに比べ、各臓器の寿命が追いついていないこと。内臓や血管などの
老朽化が最大の原因なのでしょうが、健康に対する過信も一つの要因かもしれません。
手足の筋肉は衰えをハッキリと自覚しますが、健康であればあるほど、心臓以外の各臓器や
血管の痛みや衰えを自覚することがなく、メンテナンスやケアが不足してしまう、
無病息災の落とし穴と言えます。
「一病息災」という言葉は、無病息災から出たもののようですが、一つ病気を持っていると
医者にもかかるし健康にも留意する、という、より現実に近い考え方だと思います。
一病どころか多病の人でも、医師、看護師の方々と、薬、注射、手術、リハビリのお陰で、
健康な状態を保っている人は沢山います。
健康な方も、無理に病を得る必要はありませんが、現在の健康に慢心することなく
将来の病に備えて、身体の手入れも続けて行こうではありませんか。
(筆者は「コーポ」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)